2010年6月30日改正 育児休業法

  2010年6月30日、父親の育児休業や看護休暇の拡充、実効性の確保などを内容とする改正育児休業法が施行されました。

 

「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び雇用保険法の一部を改正する法律の概要」(http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/07/090701-3.pdf

  

 

 ひらめき 父親の育児休業取得については、経験者としてワークライフバランスにおける意義、子どもとの成長と夫婦関係への効果、課題の克服方法などについては本ホームページ(男性の育児休業取得男性の育休のメリット男性の育休をどうとるか)やセミナー・講演会でお伝えしています。

「管理職の働き方とワーク・ライフ・バランスに関する調査」

 6月28日東京大学社会科学研究所は「管理職の働き方とワーク・ライフ・バランスに関する調査」(200910月実施)に基づく『管理職のWLBの現状とWLB支援のための職場マネジメントの課題』を発表しました。  

 

     職場のWLB実現に向けた提言 

 

提言1 部下のWLBと職場生産性向上の両者を実現させるためには、管理職が部下の業務遂行状況を把握し支援する能力(本報告書における「適正な部下管理」)を高めることが重要である。 

 

提言2 部下のWLBと職場生産性向上の両者を実現させるためには、管理職自身がメリハリをつけた働き方を実践するとともに所定内労働時間で仕事を終えることを推奨する意識を持つ(本報告書における「WLB管理職」)ことが重要である。

提言3 労働時間・休憩・休日に関する労働基準法上の規定の適用から除外されている管理職に対しても労働時間や働き方をモニタリングし、管理職が長時間労働になることを抑止して「適正な部下管理」を実行できる時間を確保することが重要である。 

 

提言4 会社によるWLB支援への取組や労働時間管理の改善に向けた取組は「管理職のマネジメント」力を高めることから、企業は組織的にこれらに取り組むことが重要である。

   ひらめき つまり、企業は組織的に、管理職は率先することが、WLBと生産性向上を実現するということが立証されました。

       調査結果の概要 

 

1.管理職の3割弱は112時間以上働いているP19

  管理職の平均的な在社時間(退社時間―出社時間)は、「10時間以上12時間未満」が51.6%であり、所定労働時間よりも1日あたり2時間から4時間長く在社している。12時間以上働く管理職も27.3%と約3割弱となっている。  

 

2. 在社時間が長い管理職ほど有休取得率が低いP20

 在社時間が長い管理職ほど有休取得率も低く、平均的な在社時間が12時間以上で有給休暇取得率が1割以下の管理職は38.6%、1割〜2割以下の31.9%と併せると7割強の管理職が有給休暇をほとんど取らずに長時間労働になっており、多忙な状況にある。 

 

 3.部下のWLB満足度が高く、かつ職場生産性も高い職場では、管理職の部下管理能力とWLBに対する意識が高いP40~43  

 

4.育児・介護休業制度を利用しやすい雰囲気がある職場では、会社として労働時間管理改善について積極的に取り組む傾向がある。また、男性社員による制度の利用に対して理解がある職場では、管理職の部下管理能力とWLBに対する意識が高いP44~46 

 

 5.平均的な1日の労働時間が12時間未満の管理職のほうが12時間以上の管理職よりも、WLB意識が高いP47  

 

6.会社によるWLB支援への取組や労働時間管理の改善に向けた取組は「管理職のマネジメント」力を高め、職場のWLB実現や生産性向上に寄与するP49  

 

 http://wlb.iss.utokyo.ac.jp/material/pdf/Survey_summary_2009.pdf 

婚活女性 求む「イクメン」読売新聞2010年6月5日より

 

 

 育児を積極的に楽しむ男性のことを最近「イクメン」と呼ぶ。

 そのイクメンが、結婚を考える若い女性たちから熱い視線を浴びている。厳しい経済状況下で、共働きしながら子育てしていくには、イクメンが不可欠。将来のイクメン候補の見分け方を教えるセミナーも開かれた。

 東京都内で先月、「結婚するならイクメンがいい! 育児をするオトコの正しい見分け方」と題した婚活支援セミナーが開かれた。参加したのは約20人の独身女性たち。

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20100605-OYT8T00218.htm

  

 ひらめき この講座は結婚相手に「イクメン」を望む女性にその見分け方を伝授するようですが、私のセミナーでは、その一歩手前で女性自身がどのような生き方をしたいかを考えていただくものです。

 というのも、収入は高いほうがいいということと同様に、育児に積極的なほうがいいと相手に望むことばかりが増えても幸せな結婚には結びつかないと思うからです。

 まず、女性自身がどのような人生を歩みたいかをしっかりと自覚する中でこそ、パートナー像ができてきます。また、パートナーになる男性からみて魅力的な女性でなければ出会っても実を結びませんよね。

 そして、一番お伝えしたいのは、「イクメン」は既に存在するものではないということです。あなたとのパートナーシップの中でこそ「イクメン」に成長していくということです。

任天堂代表取締役専務 宮本茂氏は「生活の人」

 

2009年4月11日(土)朝日新聞 be フロントランナーを読んで

  

 私が大好きなフロントランナーのページは任天堂代表取締役専務の宮本茂さんのインタビューでした。

 かつて我が家でピクミンが流行った頃、遅まきながら存知あげたのですが、「スーパーマリオブラザーズ」に始まり「ゼルダの伝説 時のオカリナ」「DS」シリーズ「Wii シリーズの産みの親です。

 宮本さんと20年来のつきあいがあるコピーライターの糸井重里さんは、彼に「生活力の人」というキャッチコピーをつけています。

 いわく、「普通の生活者としての完成度が高い。町内会やPTA、親類づきあいといった、クリエーティブな仕事をしている人なら避けて通りたい仕事を、あれほどまめにやっている人はいません。(中略)普通の人だから、日常生活から面白さを発見するのがうまい。だから体重を量るゲーム『Fit』も生まれた。たぶん『Music』も音楽理論が確立する前の“原初の楽器”を目指したんじゃないかな。人間の普遍性がどこにあるかを今日も明日も探しているような人だから、世界に通じるものを作れるんです。

 これこそ、ワークライフバランスの威力と言えるでしょう

 

宮本さんのような天才でも、生活を大切にしているのだから、ましてや凡人のあなたは生活を大事にしてよ!とは言わないでくださいね。

 天才でも生活の中から発見があるらしいから、私たち凡人はより丁寧に生活をしましょう…と。

仕事も生活も、そして子どもも ― 朝日新聞 希望社会への提言

 

  2007年12月31日の朝日新聞社説はわが意を得たりという内容でした。

 

  ワーク・ライフ・バランスの先進企業として知られる資生堂の勤続年数は男性の19.2年に対し、女性も17.6年と一般的にある男女の勤続年数差がほとんどありません。

  また、資生堂のような大企業だけでなく、岐阜県の電気設備機器メーカー未来工業の短時間労働、70歳定年の終身雇用、高水準賃金の具体例も紹介されています。

  正社員の長時間労働とパートや派遣といった不安定雇用の二極化を表裏一体とし、双方の解決が必要だと述べられています。

 

  ひらめき 私もこうした構造が、働き過ぎで家庭を顧みられない夫と家族を支えることを一手に引き受けざるおえない専業主婦という役割分担の原因だと考えます。

 

  望む人は仕事も家庭も大切にできる企業・社会は誰にとっても暮らしやすいのではないでしょうか。

 

  それにしても、社説にこのような主張が載るようになったことにも社会の進歩を感じとても嬉しくなりました。