女性の社会進出の現状

 

私が就職した80年代前半はお茶くみ論争があり、原則として「女の子」に名刺は無い時代でした。現在では女性が名刺を持つことは当たり前ですね。

人気の女子フルマラソンの誕生は1979年の東京国際女子マラソンです。(最近すでに役割を終えたと終了することが報道されました)オリンピック種目になったのは1984年のロサンゼルス五輪からですから20余年の歴史しかありません。

この間、職場においても女性の活躍の場は大幅に増えました。


法整備も進みました。1986年の男女雇用機会均等法の施行以降、1992年には 育児休業制度が施行され、男女ともに育児休業が取得できるようになりました。その後、7度改正され、休業期間の取得保障もゼロから5割にまでなりました。

エンゼルプランの策定 緊急保育対策等5ヵ年事業の策定 労働基準法が改正され週40時間労働になり、保育所入所方法の見直しがされ、少子化対策推進基本方針の策定、新エンゼルプランの策定、男女共同参画社会基本法、仕事と子育ての両立支援策の方針閣議決定 保育所待機児童ゼロ作戦、少子化対策基本法が成立、少子化社会対策大綱(仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し含む)閣議決定、次世代育成支援対策推進法により、301人以上雇用する事業主に両立支援のための行動計画の策定義務られ、(2008年通常国会で300人以下の企業にも義務付ける改正案提出予定)男女共同参画会議の設置、男女雇用機会均等法改正と政策の進展は枚挙にいとまがありません。

 

そして、2007年 骨太の方針にワーク・ライフ・バランスが盛り込まれ12月18日には「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」及び「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が発表されました。


こうした大きな流れは心に留めておいてください。

 

しかし、現実にはあなたの職場の制度・風土により働き続けられるか否かは千差万別であるのが現状です。

 

先進的な企業では素晴らしい制度があります。それでもその制度を利用できるのは本人の仕事における評価と無縁ではありません。

一方、20年以上前の社会の状況となんら変わりのない性別役割分担が当たり前の風土のままの企業もあります。

 

それぞれの今いる職場の中で、一歩でも半歩でも自分自身で働き続けやすい職場にする努力がどんな職場であって求められます。

一人ひとりの勇気と努力があって今日の状況になっています。

あなた自身のため、これからのより若い世代のためにも一歩を踏み出しましょう。

本当に女性の社会進出は進んでいるのか

最近お会いした女性の中に次のような三人の方がいました。

 

男女は平等であり、少子化が問題になっているのにこの社会の現状はおかしいとの激しい怒りをあらわにする女子大生

 

自らも仕事と子育てとの両立を中だが、なかなか世の中が変わらないと嘆く記者

 

仕事と子育てを両立している職場の先輩女性を見てあのようにはなりたくないというきっぱりした発言した若い女性

 

私は、子育て中に職場の先輩女性から、「あなたたちはいいわねー、私たちの頃は育児休業なんかなかったのよ」「保育所と学童保育を作りながらやってきたのよ」などと言われるたびに、後輩女性を羨ましがったり、皮肉を言ったりはすまいと誓ったのでした。

 

 しかし、上記のような最近の女性の発言には励ます意味で、仕事と子育ての両立は以前よりはずっと社会から理解され、難しいことではなくなっていると話すことにしました。

 

 

 理屈では出産・子育てを奨励するのは当然かもしれません。

しかし、組織、とりわけ利益をあげなければならない企業にとっては、長い間男性社員ばかりに期待していた風土がいきなり変わることはありません。

 男女双方の社員を始め、トップ、管理職など全ての社員が、実際に子育てを両立しようとする社員を目の当たりにして少しずつ理解をしていくものです。

 一歩進んでも、権利だけを取得する女性に遭遇し、やっぱり女は…と後退してしまうこともあります。

 

 

 法律や行政の変化は別項で述べたとおりですが、子育て環境の変化は他にもたくさんあります。

 まず、週休2日でなかったのです。働き続ける女性の増加に追いつかず、待機児はまだいますが、保育所も増えているのは事実です。

 駅中保育所や病児保育のシステムを知るにつけ、ああ私たちの頃にあったらどんなに助かったかと感慨深く思います。

公共交通機関でベビーカーを使用することはできませんでした。荻窪駅では随分前にエスカレーターができ、最近エレベーターも設置され、通るたびに10キロにもなった娘を抱っこして息を切らしながら毎日上ったことを思い出します。

 

 携帯電話が当時はなく…とお話したら夫婦でどうやって連絡を取ったのですか?と驚かれた記者さんがいました。電話はありましたから(笑)周囲を気にしながら職場の電話を私用に使いました。

 

 

 育児用品の進歩も目覚しいです。

 長女のころは紙おむつ一般化する黎明期でした。保育園では当然布おむつしか認められておらず、毎日汚れたおむつを持ち帰り、洗濯し、翌朝補充しました。

離乳食の充実振りには目を見張るばかりです。

 夫も15年前に3ヵ月の抱っこ通勤をしましたが、最近は男女兼用の抱っこ製品やバッグがあることを羨ましがっています。

 マタニティドレスも最近はスマートでステキなワーキングマザー用のものがありますね。

  

 

 家事の省力化も進みました。

冷凍食品やお惣菜もバラエティに富み、生協やスーパーでも個別配達ができるようになりました。

 家事のアウトソーシングも普及し、掃除のみならず洗濯まででてきました。書いていたらきりがなくなりそうです。

 食器洗い洗浄機もなかったし、洗濯乾燥機も長時間かかりました。

  

 こうして見るとやはり一番遅れているのは労働環境ではないでしょうか。制度はあります。あとは職場の風土、一人ひとりの意識の問題です。

 あなたももうちょっとだけ頑張ってみませんか。