私がワーク・ライフ・バランスの推進を望むのは次の理由によります。
私が子育てをしてきたこの四半世紀、先輩女性方の努力と法律の整備により女性の職域は広がり、働き続ける女性が確実に増えました。
一方、決して楽な道ではないためにあのようにはなりたくない、できないと若い女性が専業主婦志向を強めていることは残念でたまりません。
誰でも、楽しく仕事と子育ての両立ができる社会になるように願っています。
母親が働いていると子どもが可哀想という感情論に対して、集団保育の優位性や愛情は量だけでなく質で勝負するというのが働き続ける女性の言い分でした。
そのことを否定するつもりはありませんが、共働き家庭で子育てが思うようにいかないという例を数多く見てきました。
両親ともに仕事が忙しく、子育てを祖父母に「助けてもらう」以上に依存してしまったり、母親だけが仕事との両立を迫られ疲弊している場合が多いようです。
その解決のためには父親の育児・家事への参加が不可欠です。夫婦が協力し、子育てを楽しみ、困難も乗り越えて家族の絆を深めて欲しいと思います。
しかし、最近こんな例を聞きました。
育児休業を取得中の夫が、帰りが遅く疲れたと言って夫の家事・育児の話を妻が聞かず、疲れきってしまっているというのです。
なんのための夫の育児休業でしょうか。産前産後休暇等をとった妻が仕事上の焦りを感じてここぞとばかり頑張りたい気持ちはわかります。
しかし、夫にされてつらかったことを同じようにしては進歩がありません。
役割を交代して身を持って相手の立場にたち、長い子育て期間、相手を常に思い遣るための夫の育児休業取得であって欲しいものです。
このように当初は男女ともに働きながら子育てをしたい人々を応援したいと思っていた私が、数年前に出会ったのが既婚未婚を問わず老若男女を対象にした、全ての人に幸せをもたらす考え方、ワーク・ライフ・バランスという概念です。
働く女性の敵は女性と言われたり、子育て中であることで肩身の狭い思いをするのではなく、みんなを味方に、みんなでお互い様と助け合える素晴らしい社会を創りませんか。